2026.8.11真夏の大台ヶ原探鳥記|標高1,600メートルの森で、コマドリに会えた

大台ヶ原の朝、空へ向かって伸びる針葉樹の森 観察日記

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連日の暑い日。天気予報を見るたびに、涼しいところへ逃げ出したくなります。

そういえば、鳥たちも同じではないでしょうか。

「涼しい場所には、きっと鳥がたくさんいるはず」

こんにちは、イソヒヨノートのハルです。

今回は、8月11日に出かけた奈良県・大台ヶ原の探鳥記をお届けします。

⛰ 気温23度、半袖では肌寒い森

早起きして車を走らせ、向かったのは奈良県吉野郡の大台ヶ原ビジターセンター。

駐車場でもう標高1,572メートルです。最高峰の日出ヶ岳は1,695メートル。

探鳥スタートは9時30分。中道を歩きます。

気温は23度。半袖では肌寒いくらいでした。

Tシャツの上に薄手の長袖シャツとレインウエアをはおって、ちょうどいい。ひんやりした空気が、なんともさわやかです。

木漏れ日が差す大台ヶ原の中道、石畳の登山道

ふもとの猛暑が、うそのようです。

登山道には注意書きが出ていました。

大台ヶ原の登山道に立つ「クマ注意」の看板

最近、親子のクマが何度も目撃されているとのこと。

クマスプレーを持ち、クマ鈴をつけて歩き出しました。

野鳥撮影のマナーを呼びかける看板もあります。

大台ヶ原の「野鳥を撮影される皆様へ」と書かれたマナー看板

スマホで鳴き声を流さない。エサをまかない。巣に近づかない。歩道から外れない。

探鳥するときに、心にとめておきたいことばかりです。

♪ 沢の音の向こうに、木を登る鳥

森を進んでいくと、川のせせらぎが聞こえてきました。

大台ヶ原の橋の下を流れる沢と苔むした岩

水の音が加わるだけで、空気がいっそう涼しく感じます。避暑地に来たみたいです。

橋の近くには、カメラマンさんが10人ほど。

みなさんの双眼鏡が向いているほうを見ると、木の幹をするすると登っていく鳥がいました。

体の色は、樹皮とそっくりです。

キバシリでした。

樹皮とそっくりな色で木の幹に張りつくキバシリ

漢字では「木走」と書きます。木の幹を走り回るような動きが、そのまま名前になったそうです。

大きさは11〜15センチほど。スズメより少し小さくて、体は細身。オスもメスも同じ色をしています。

大台ヶ原の枝にとまるキバシリ

キバシリ、この日が初めての出会いでした。

亜高山帯の針葉樹林にすむ鳥なので、ふだん行く公園では会えません。

いきなりの初対面に、朝から気持ちが上がりました。

✨ 頭から降りてくる、ゴジュウカラの運動会

近くの木で、もう一種類、軽やかに動く鳥がいます。

ゴジュウカラです。

青みがかったグレーのマントに、黒い過眼線。過眼線とは、くちばしの付け根から目を横切る線のことです。

しばらく見ていると、ゴジュウカラがあちこちにいます。

下から上へ素早く走り、ちょんちょんと飛び移り、また別の幹へ。

大台ヶ原の木の幹にとまるゴジュウカラ

おもしろいのは、頭を下にしたまま幹を降りられること。

キツツキにもできない、ゴジュウカラだけの得意技です。

ゴジュウカラの名前の由来やシジュウカラとのちがいは、こちらの記事でくわしく紹介しています。

シジュウカラの鳴き声一覧|ツピーツピーの意味・オスメスの見分け方

キバシリとゴジュウカラが、上へ下へ。まるで運動会を見ているようでした。

ゴジュウカラは、2026年8月徳島県の剣山でも見ました。涼しいところにいるんですね。

☘ カメラマンさんの立ち位置が、探鳥のヒント

広い森では、どこに鳥がいるのか、なかなか見つけられません。

でも、カメラマンさんが立ち止まっている場所がいくつかあります。

それが、いちばんのヒントになりました。

「ニーニー」という声を追うと、ヤマガラ。ハシブトガラスの声も届きます。

葉の隙間には、ヒガラもいました。

枝から枝へ、とにかくすばしっこい。全長11センチほどで、日本のカラ類ではいちばん小さな鳥です。

白と黒とグレーの体で、喉は黒。頭には短い冠羽があります。

見つけたと思ったら、あっという間に飛び去ってしまいました。

木の奥から「ジャー」という声。カケスです。カケスはユニークな見た目で、声が聞こえたら嬉しくなります。

木から木へゆっくり移動したあと、近くの枝に着地してくれました。

大台ヶ原の苔むした枝にとまるカケス

シャッターチャンスです。全身が見えるように、ポーズまで取ってくれました。

目をぱちくりさせて、なんとも愛嬌のある表情。青と白と黒の模様も、きれいに見えました。

歩き始めたころは、鳥の声すら聞こえませんでした。

でも、沢の近くで立ち止まって待っていると、少しずつ鳥の影が見えてくる。

探鳥は、歩くことより待つことなのかもしれません。

⭐ もしゃもしゃの茂みに、橙色のコマドリ

キバシリとゴジュウカラをたっぷり楽しんで、Uターン。

視界の開けた場所に出ると、ここにもカメラマンさんが10人ほど集まっていました。

どうやらコマドリがいるようです。

見わたすと、もしゃもしゃとした茂み。いかにもコマドリが好きそうな場所です。

コマドリが姿を見せた大台ヶ原の下草が茂った斜面

探していると、いました。きれいな橙色のコマドリが一羽。

大台ヶ原の笹やぶの倒木にとまるコマドリのオス

まわりのカメラマンさんも、一斉にシャッターを切っています。

褐色のメスなら、大阪城公園で見たことがありました。

でも、あざやかな橙色のオスは、この日が初めてです。

オレンジ色の顔と胸をこちらに向けるコマドリのオス

コマドリは夏鳥。全長13.5〜14.5センチほどで、ササなどの下草が茂った亜高山帯の林で繁殖します。

ウグイス、オオルリと並ぶ日本三鳴鳥のひとつ。

さえずりが馬(駒)のいななきに似ていることから、「駒鳥」という名前になりました。

「ヒンカラカラ」と鳴きます。

大台ヶ原にはコマドリがいるらしい、という話は小耳にはさんだことがありました。

まさか本当に会えるとは。大満足の一日でした。

✅ 今日のまとめ

探鳥時間:180分(9時30分スタート)

姿を見た鳥:8種

キバシリ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、カケス、コマドリ、エナガ、コガラ

声のみを聞いた鳥:2種

ハシブトガラス、ウグイス

大台ヶ原に来たのは、これで3回目です。

これまではほとんど声ばかりで、姿はなかなか見られませんでした。

ゴジュウカラとキバシリが行き来していた大台ヶ原の木立

それが今回は、キバシリが初めまして。コマドリのオスも初めまして。

真夏の探鳥はつらいものだと思い込んでいましたが、標高を上げれば別なんですね。

ふもとが暑い日でも、ここは23度。鳥たちは涼しい森で、元気に動いていました。

暑さで探鳥をあきらめている方は、思いきって山の上へ。

クマ対策と、はおりものをお忘れなく。

※記事の構成や表現の整理にAIを活用していますが、観察記録と写真はすべて自分たちで撮影・記録したものです。

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