2026.7.11 梅雨明けの馬見丘陵公園は「幼鳥三昧」だった

観察日記

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孵化したばかりの、あどけない幼鳥。夏のはじめは、そんな出会いが待っている季節です。

今年は例年よりはやく梅雨が明けました。

7月11日、久しぶりの探鳥へ。「今なら幼鳥に会えるかもしれない」と期待して、奈良の馬見丘陵公園に向かいました。

こんにちは、イソヒヨノートのハルです。

今回は、梅雨明けの公園で出会った幼鳥たちの探鳥記をお届けします。

☀ 青空とセミの声、探鳥スタート

7時45分、中央駐車場から探鳥スタート。今日は下池→上池→南エリア→下池と、時計回りの8の字に歩いていきます。

梅雨明けの青空に、いきなりセミの声。トンボが飛び交って、じきに暑くなりそうな予感がしてきました。

新緑を過ぎて、しっかりした緑になった木々が迎えてくれます。ハシボソガラスの声や、キジバトの「デデーポポー」という声も聞こえてきます。ちらっと葉が動いて、メジロが。

木の葉の間に現れたメジロ

「ツピーツピー」とシジュウカラも鳴いています。でも葉の緑が幾重にも重なって、どこにいるのかまるでわかりません。

ゆっくり探していると、枝の上でちょこちょこ動く姿が見えました。シジュウカラの幼鳥です。羽がぼさぼさで、表情もどこかあどけない。胸の黒いネクタイ模様も、成鳥にくらべるとまだぼんやりしています。声のする成鳥は結局見つけられなかったのに、幼鳥はあっさり見つかりました。動きがまだ危なっかしいぶん、観察しやすいのかもしれません。

枝の上で動くシジュウカラの幼鳥

✨ カラスの幼鳥、口の中はきれいなピンク色

丘のほうには、ハシブトガラス。おでこが出っ張って、クチバシが太いカラスです。この子も、どうやら幼鳥のよう。

丘にとまるハシブトガラスの幼鳥

カラスの幼鳥には、見た目のサインがいくつかあります。まずは口。口の中や口ばしのまわりが、ピンク〜赤色をしているんです。成鳥になると、口の中は黒くなります。尾羽が短めなのも幼鳥の特徴。飛ぶのがまだ苦手で、低い枝にとまっていることが多いそうです。

カラスは春から初夏にかけて子育てをします。7月はちょうど、巣立った幼鳥が親のあとをついて歩く時期。体は大きめなのに、どこか頼りない——それがこの季節のカラスの幼鳥です。

賢いことで知られるカラスは、人の顔を覚えたり、道具を使ったりすることもできると言われます。でもその賢さも、はじめから備わっているわけではなく、こうして親と過ごす時間の中で少しずつ身についていくのかもしれませんね。

✿ 去年と同じ場所に、ホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)

下池をまわりながら双眼鏡をのぞいていると、向こう岸の遠くに、何かが立っています。

下池の対岸に立つホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)

去年も同じ場所で見たので、「もしや、ホシゴイでは」とピンときました。

ホシゴイは、ゴイサギの幼鳥です。全体に茶褐色で、羽には白い斑点。この斑点が夜空の星のように見えることから「星五位(ホシゴイ)」と呼ばれています。

初めてホシゴイを見たのは2022年7月、橿原神宮の池のほとりでした。成鳥とあまりに姿が違うので、図鑑をめくってもなかなか見つからず。「これがゴイサギの幼鳥だ」とわかったときは、うれしかったのを覚えています。

親のゴイサギは、頭と背が紺色、おなかが白い、まるでペンギンのような配色。赤い目がよく目立ちます。幼鳥のホシゴイと並べても、同じ種類の鳥だとは思えないほどの違いです。

ゴイサギは、多くのサギが昼に活動するのとは違って、おもに夕方から夜にかけて動く鳥です。夜、暗がりを「クワッ」と鳴きながら飛ぶ姿から、昔は「夜烏(よがらす)」とも呼ばれていました。昼間は木かげでじっと休んでいることが多いので、日中の池の岸でホシゴイに会えたのは、ちょっとした幸運だったのかもしれません。

実はこの「五位」という名前には、こんな言い伝えがあります。『平家物語』によると、醍醐天皇が神泉苑(しんせんえん)にお出ましのとき、一羽のサギが捕らえられました。ところがそのサギが帝の言いつけにおとなしく従ったので、ほうびに「五位」の位を授かった——それで「五位鷺(ゴイサギ)」。ただの水辺の鳥かと思いきや、宮中に名前の由来をもつ、なんとも由緒ある鳥なのです。

写真は2026年4月、大阪城公園で撮った成鳥のゴイサギです。

ゴイサギを見送ったあと、どこからか「イッピツ」——ホオジロのさえずりが聞こえてきました。声のするほうを見ると、いつもの場所にいます。毎年ここでさえずっているので、きっとこのあたりがなわばりなんでしょうね。

ホオジロのさえずりは、昔から「一筆啓上仕り候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と聞きなされてきました。手紙の書き出しに使う言葉です。声を頼りにさがすと、案外あっさり見つかりました。

いつもの枝でさえずるホオジロ
ホオジロの成鳥(撮影:PowerShot SX70 HS

❤ ハクセキレイの親子に、見送られて

夏の緑につつまれた馬見丘陵公園の遊歩道
夏の遊歩道(撮影:PowerShot SX70 HS

セミの声を聞きながら、きょろきょろと進みます。

上池にはカモの姿がなく、静かな水面。

巣山古墳のある南エリアには、新しくドッグランができていました。

この南エリアの河津桜は早咲きの桜で、3月上旬にはピンクの花を咲かせます。今年の春先には、蜜を吸いにきたメジロが花から花へ飛びまわっていました。今はすっかり葉を茂らせて、青々とした夏の姿になっています。

その枝の上で、何かが動きました。ホオジロの幼鳥です。二羽います。

河津桜の枝にとまるホオジロの幼鳥2羽

二羽がぎこちなく枝にとまって、会話しているように見えます。思わず見守ってしまいたくなる光景です。暑さも忘れて、しばらく見ていました。

10時を過ぎて、だんだん暑さも本格的に。「そろそろ帰ろうか」と下池へ戻る途中、カリヨンの丘の近くで、ハクセキレイの親子に出会いました。石段のベンチのようなところです。そーっと近づいて、一枚。これははっきりした白黒の成鳥のようです。

石段の近くにいたハクセキレイの成鳥

写真はハクセキレイの幼鳥。全体に淡い灰色で、やさしい雰囲気です。

淡い灰色のハクセキレイの幼鳥

いつもハクセキレイに会う場所ですが、今日は親子でいてくれました。夏らしい、うれしい出会いでした。

孵化した小さな命が、少しずつ大人になっていく夏。あどけない幼鳥に会えるのは、この時期の特別な楽しみです。

★ 今日のまとめ

観察数19種/観察時間140分

姿を見た鳥:メジロ、ハシブトガラス、カワラヒワ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ホオジロ、ゴイサギ、ハシボソガラス、ムクドリ、トビ、ヤマガラ、コゲラ、スズメ、ハクセキレイ、アオサギ

声だけ聞いた鳥:キジバト、ウグイス、キビタキ

※記事の構成や表現の整理にAIを活用していますが、観察記録と写真はすべて自分たちで撮影・記録したものです。

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