2026.8.30大和葛城山の探鳥記|ロープウェイ乗り場の空に、クマタカが2羽

大和葛城山の展望台から見た大和平野と夏空 観察日記

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8月末になっても、平地はまだ真夏のままです。

出かけたいけれど、暑さを思うと足が止まってしまいます。

「暑いときは、標高を上げれば、少しは涼しいはず」

こんにちは、イソヒヨノートのハルです。

今回は、8月30日に出かけた奈良県・大和葛城山の探鳥記をお届けします。

⛰ 葛城登山口駅、ロープウェイを待つ空にクマタカが二羽

まだ山のふもと、葛城登山口駅で、ロープウェイを待ちます。

空を見上げると、厚い雲があちこちに。山の上のほうは、どうやらくもっているように見えます。

その空に、なにか大きな鳥が翼を広げて、飛んでいます。

双眼鏡をのぞくと、クマタカです。

最初は1羽だと思っていました。ところが目で追ううちに、いつのまにか2羽になっています。

葛城登山口駅の上空を旋回する2羽のクマタカ

クマタカは「森の王者」と呼ばれる大型の猛禽です。全長は70〜80センチほど。翼を広げると160センチを超えます。

渡りをしない留鳥なので、一年を通してこの周辺にいるのでしょう。

並んで飛ぶ2羽をよく見ると、大きさが少し違います。

翼を広げて並んで飛ぶ2羽のクマタカ

猛禽の仲間はメスのほうが大きいので、オスとメスのペアなのでしょう。

私たちが会うのは、去年9月の五條市以来、これで2回目です。

まだロープウェイにも乗っていないのに、いきなりの主役登場でした。

✨ 6分で標高885メートル、5度の違いは大きい

大和葛城山の山頂へは、ロープウェイで登れます。

乗っている時間は6分ほど。あっという間に、標高885メートルの葛城山上駅です。

気温は平地より5度ほど低いようでした。

一般に、標高が100メートル上がるごとに気温は0.65度下がるといわれています。

たった5度。でも、この5度が大きいんです。

半袖で汗をかく暑さではありますが、平地の蒸し暑さとはまるで違います。

ロープウェイの始発は9時10分。この日は空いていて、すんなり乗れました。

5月中旬のツツジが満開の時期には、待ち時間が1〜2時間になることもあるそうです。

♪ 声はすれども姿は見えず、ソウシチョウ

駅を下りると、山頂まではなだらかな遊歩道が続いています。

大和葛城山の山頂へ続く杉林のなだらかな遊歩道

途中で右に曲がり、自然研究路へ。林の中に入って、探鳥スタートです。

歩き出してすぐ、声が響いてきました。

フィーフィーポロロロ。笛を吹くような、きれいな音で長いメロディー。ソウシチョウです。

あちこちから、驚くほどの声量で聞こえてきます。

葉がちらっと揺れて、鳥の影。あわてて双眼鏡やカメラをかまえます。

でも、葉が揺れたと思ったら、もう上へ。

グレーに見える体はわかるのに、なかなか全貌がつかめません。声はこんなに近いのに。

枝にとまったところを何とかとらえました。

くちばしに小さな虫をくわえて枝にとまるソウシチョウ

家に帰って写真を見返すと、くちばしに小さな虫をくわえていました。

動き回っていたのは、虫を追いかけていたんですね。

ソウシチョウは、もともとベトナムや中国南部にすむ鳥です。飼い鳥がかごを抜けて定着した外来種です。ササの茂った林を好むので、こういう山でよく声を聞きます。

遠くからは、キジバトのデデーポポー。アオバトのアオーアオーという、雅楽の笛のような声も届きます。

声を追いかけているうちに、暑さはすっかり忘れていました。

☘ 枝の上のキビタキは、静かにポーズをとって

林の中の、少し開けた場所に出ました。

双眼鏡で葉の間をたどっていくと、黄色がちらり。

張り出した枝の上に、キビタキのオスがいました。

大和葛城山の張り出した枝にとまるキビタキのオス

これまで見てきたキビタキは、たいてい口を大きく開けて歌っていました。

でも今日は、歌いません。

長いこと同じ枝にとまっていましたが、口は閉じたままです。

枝にとまって上を見上げるキビタキのオス

静かに、ひっそりと。それでいて、いちばん目立つ場所で、長いことポーズをとってくれています。

それにしても、目の覚めるような黄色です。

この黄色は、カロテノイドという色素の色。鳥は自分ではつくれないので、食べた虫や木の実からもらった色なんです。

よく食べたオスほど、あざやかに輝くというわけですね。

▶ 鳥の色のしくみはこちら:鳥の青に色素はない|オオルリ・ルリビタキ・キビタキの色のしくみ

双眼鏡でのぞいたり、写真を撮ったり。うれしい忙しさでした。

そしてヒヨー、という騒がしいヒヨドリの声。

葉に隠れて種類はわかりませんでしたが、コツコツとキツツキのドラミングも聞こえてきました。

先に進むと、木々の間にヒガラが。シジュウカラに似た色合いですが、ネクタイはありません。全長11センチ。日本のカラ類ではいちばん小さな鳥です。

ささっと葉の間を飛んで、すぐ奥へ隠れてしまいました。

⭐ 大和平野を一望、山頂の風に乗るチョウゲンボウ

自然研究路の分岐点まで歩き、白樺食堂の近くの展望台へ向かいます。

ここからはダイヤモンドトレイルの道。階段を上ったり、下ったり。

探鳥はいったんお休みして、歩くことに専念しました。

5度低いはずなのに、汗びっしょりで展望台に到着です。

日陰に入ると、涼しい風が渡ってきます。目の前には大和平野が一望。

山の上にいるんだなぁと、しみじみ実感しました。

時計を見ると、もう12時。暑く感じるはずです。

昼食のあと、標高959メートルの山頂へ。

「大和葛城山頂」の標識と赤いポスト、背後に入道雲

雲がたくさん浮かんだ空に、強めの風が吹いていましたが、これが気持ちいい。

風景を撮っていると、チョウゲンボウが飛んできました。

青空と入道雲を背に飛ぶチョウゲンボウ

飛んでいるというより、風に飛ばされているようにも見えます。

軽い体で風にうまく乗るのは、意外とむずかしいことなのかもしれません。

しばらく山頂付近を舞って、何度もシャッターチャンスをくれました。

真下を見ながら青空を飛ぶチョウゲンボウ

✏ 帰り道に聞こえた、正体不明の声

山頂から下りて、もう一度自然研究路へ。さっきキビタキがいた開けた場所まで戻ってみました。

でも、もういません。

暑くなってきたせいか、あれだけ響いていたソウシチョウの声もずいぶん減りました。

ササの茂る大和葛城山の帰り道の山道

Uターンしてロープウェイの駅へ向かう、その途中です。

チーチーチーチーチー。大きな声が、何度も聞こえます。

なんだろう。首をかしげながら、下りのロープウェイに乗って帰路につきました。

家に帰って調べてみると、コガラのさえずりのようでした。

声だけで終わってしまったのが、なんとも心残りです。

✅ 今日のまとめ

探鳥時間:200分

姿を見た鳥:6種

クマタカ、ソウシチョウ、キビタキ、ヒガラ、シジュウカラ、チョウゲンボウ

声を聞いた鳥:5種

アオバト、キジバト、ヒヨドリ、カケス、コガラ

大和葛城山は、これまで冬に何度かきた山です。夏は、今回が初めてでした。

冬はカラ類やウソ、キツツキの山。夏はソウシチョウとキビタキの山。同じ道でも、季節が変わると顔がまるで違うんですね。

暑さで探鳥をあきらめかけている方は、ロープウェイのある山へ。6分で、空気が変わります。

次に登るときは、コガラの姿も見つけてみたいです。

※記事の構成や表現の整理にAIを活用していますが、観察記録と写真はすべて自分たちで撮影・記録したものです。

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