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散歩しているとき、スズメを見かけない日はほとんどありません。
こんにちは、イソヒヨノートのハルです。
今回は、日本で最も身近な野鳥のひとつ「スズメ」についてご紹介します。慣用句や俳句にも深く刻まれた、その素顔をのぞいてみましょう。
✨ スズメの一生は、「半径500メートル」がすべて
スズメは渡りをしない鳥です。
ツバメやカモのように南の国や北の大地へ旅をするわけではなく、生まれた地域でずっと暮らします。
驚いたのはその範囲です。
スズメは一生のほぼすべてを、半径500メートル以内で過ごすといわれています。
500メートルというと、だいたい駅ひとつ分くらいの距離でしょうか。超地元志向です。
その小さな世界の中で、食べて、眠って、子育てして、一生を終えるんですね。
��� 弥生時代から、人間と「因縁」があった
スズメと人間の関係は、実はとても古いものです。
日本では弥生時代から、田んぼの稲を食べる「害鳥」として扱われてきた歴史があります。
畑の真ん中に立てる「かかし」。あれはもともと、スズメ除けが起源なのです。
ずっと人間のそばで暮らしてきたからこそ、スズメは日本語の中にもたくさん登場します。
��� 慣用句に見るスズメ──「雀の涙」と「雀百まで踊り忘れず」
スズメが登場する慣用句は、いくつか有名なものがあります。
まず「雀の涙」。これは「ごくわずかな量」を表す表現です。「今月のおこづかいは雀の涙ほどしかなかった」なんて使い方をしますね。あの小さな体のスズメの涙がどれほど小さいか……と想像すると、なるほど、と思います。
もうひとつが「雀百まで踊り忘れず」。これは「幼い頃に身についた習慣は、年をとっても変わらない」という意味のことわざです。
スズメが幼い頃から「チュンチュン」と鳴き、ちょこちょこと動き回る様子が、この言葉の根っこにあるのかもしれません。
「雀百まで踊り忘れず」と笑いながら、縫物をしていた祖母を思い出します。祖母は10代で和裁を始め、84才で亡くなる前まで針を持っていました。
他にも「雀の学校」という表現があります。幼い子たちが集まってわいわいしている様子を、スズメの群れにたとえたものです。童謡「雀の学校」を口ずさんだ記憶がある方もいるのではないでしょうか。
こうして見ると、スズメという鳥がいかに日本人の日常に溶け込んできたかがわかりますね。
��� 俳句に見るスズメ──一茶の一句
俳句の世界でも、スズメはおなじみの存在です。
中でも有名なのが、江戸時代の俳人・小林一茶の句です。
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」
道のまん中でちょこちょこしているスズメのひなに、「危ないよ、馬が通るよ、どいてどいて」と声をかける場面を詠んだ句です。
小さな命を気にかける一茶のまなざしが、とてもやさしく伝わってきます。一茶は生涯を通じて、弱い立場の小さな生き物への共感を詠み続けた俳人でした。この句もその代表例のひとつです。
雀(すずめ)は俳句の「春の季語」でもあります。春になると巣作りや子育てが始まるスズメが、日本の春の風景として古くから詠まれてきた証でしょう。
��� ひなはお肉派、大人は草食派
スズメが巣を作るのは、瓦の隙間や建物のちょっとしたすきまが定番です。人間の建物に、こっそり間借りしているわけですね。
繁殖期は春から夏にかけて。この時期に何度も卵を産みます。
ひなは生まれてから約2週間で巣立つので、短い夏の間に何度もチャレンジするようです。
面白いのが食事の変化です。スズメは雑食といわれています。ひなのうちは昆虫などのたんぱく質を親から与えてもらうのですが、大人になると穀物や草の種を食べる草食メインに切り替わります。スズメは雑食なのですが、育ち盛りにはたんぱく質中心、大人になったら穀物中心になるようです。なんだか昔の人間みたいです。

��� 観察してみると、見えてくること
スズメの頬には黒い模様がありますが、その黒斑が大きいほど強い個体とされているそうです。双眼鏡で横に並んでいるスズメを見比べると、微妙に模様が違うことに気づくかもしれません。
冬になるとスズメが丸くふくらんでいることがあります。

体を温めるために羽毛の間に空気を含ませているためです。「スズメ団子」なんて呼ばれることもあって、冬の植え込みで数羽が固まっているのを見ると、思わずほっこりします。
もうひとつ、ぜひ注目してほしいのが「砂浴び」です。スズメが地面の砂の上でバタバタしているのを見たことはありませんか?

あれは羽についた寄生虫や余分な脂を落とすためのグルーミングで、清潔を保つための本能的な行動です。水浴びも同じ目的です。何羽かが順番に同じ場所で砂浴びをしている場面は、見ていてとても楽しいです。公園の砂地でよく観察できるので、ぜひ探してみてください。
��� 最近、スズメが減っているって本当?
1990年代には約1800万羽いたとされるスズメが、現在は約1500万羽以下に減少したという推計があります。
原因として挙げられているのが、建物の近代化です。瓦屋根が減り、隙間のない外壁の建物が増えたことで、巣を作れる場所が少なくなったといわれています。
もうひとつ大きな原因が、農薬による虫の減少です。ひなのうちは昆虫しか食べられないスズメにとって、虫が減ることは直接、子育ての失敗につながります。田んぼや畑の近くに虫が減れば、ひなに十分なえさを運べなくなる。これが繁殖率の低下に直結しているのです。
「どこにでもいる鳥」というイメージとは裏腹に、じわじわと希少化しつつあります。
実際に観察していると、「昔より少なくなった気がする」と感じることがあります。
あの小さな体で、半径500メートルの中で懸命に生きているスズメ。
慣用句や俳句に詠まれるほど、日本人の暮らしに寄り添ってきたこの小さな鳥を、これからも大切に見守っていきたいと思います。
散歩のついでに見かけたら、少しだけ立ち止まって見てみてください。きっと、今まで気づかなかった何かが見えてくると思います。
※記事の構成や表現の整理にAIを活用していますが、観察記録と写真はすべて自分たちで撮影・記録したものです。
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