【ヒヨドリ雑学】実は世界的希少!知られざる特徴と源義経の話

雑学・野鳥図鑑

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「ヒヨドリ」は世界的には珍鳥? 源義経とのふしぎなつながり

探鳥中にヒヨドリを見つけると、「なんだヒヨか」と思ったことはありませんか。

関西の公園では本当によく見かける鳥です。ベランダにやってくるとか、庭の花や木の実を食べにくるとか、そういう話もよく耳にします。

こんにちは、イソヒヨノートのハルです。

今回は、そんな「ありふれた印象」のヒヨドリについて、あらためてじっくり見ていきます。知れば知るほど面白い鳥です。

��� 実は、世界的に見ると珍しい鳥です

ヒヨドリは私たちにとっては身近な存在です。

ところが驚くことに、その分布はほぼ日本国内に限られています。

つまりヒヨドリは、世界的には珍しい野鳥なのです。欧米のバードウォッチャーのあいだでは「珍鳥」の部類に入るため、わざわざヒヨドリを見るために日本へやってくる人もいるとか。

「え、ヒヨドリを見に来るの?」

日本に暮らしていると当たり前に感じていますが、海外の鳥好きにとっては特別な存在なのです。自分の庭にやってくる鳥が世界の珍鳥だとしたら、ちょっと誇らしくなりませんか。

��� 改めて観察してみると、なかなか個性的

ヒヨドリを改めて双眼鏡で見てみると、なかなか個性的な顔をしています。

頭のてっぺんがツンツンと立っていて、頬は赤茶色がかっています。まるでおてもやんのようで、よく見ると愛嬌があります。

体つきでいうと、細身でツグミやムクドリよりも直立気味に止まるのがクセです。木の枝にピンと背筋を伸ばして止まっている姿は、気のせいか気位が高そうに見えます。

冬に平城宮跡でヒヨドリを見かけたときは、羽毛の間に空気を含ませたまん丸の姿で、かわいくて吹き出してしまいました。

冬は丸くなるんですね。

飛び方も特徴的です。数回羽ばたいたかと思うと翼をたたんで滑空し、また羽ばたく——これを繰り返すため、軌道が波型になります。バードウォッチングを始めたころ、この飛び方でヒヨドリを見分けられるようになったとき、探鳥が一歩進んだ気がしました。

そして声。公園に響き渡るピーとかヒヨーという鳴き声は、うるさいくらいよく通ります。声の大きさのわりに体はきゃしゃで、「どこにそんな声量があるの」と思ってしまいます。

あの大きな声に、困ったなと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。正直、バードウォッチングを始めたばかりの頃は私もそう思っていました。でも観察を続けるうちに、あの声が聞こえると「いた、いた」と確認できて、むしろ安心感を覚えるようになりました。

��� 春は花の蜜を吸いにやってくる

ヒヨドリには「ハナスイ(花吸い)」という地方名があります。その名の通り、梅やサクラの花の蜜を吸う習性があるのです。

春、公園の桜の木のそばで待っていると、ヒヨドリが花に顔を突っ込む姿が見られます。

ホバリングしながら一輪ずつ訪れる様子は、いつもの「ヒヨか」という気持ちが吹き飛ぶくらいかわいらしいです。

梅の花も同様で、花の付け根に嘴を差し込んで蜜を吸う「盗蜜」をすることが知られています。受粉に貢献する正規のルートではなく、こっそり蜜だけをいただいてしまう、少しずる賢い食べ方という意味だそうです。

これは椿の花びらを食べるヒヨドリです。

その姿を見ると、憎めないんですよね。

木の実や昆虫だけでなく、こんなに花に親しんでいる鳥だとは、観察するまで知りませんでした。

✈️ 秋には群れで海を渡る

ヒヨドリには渡りの習性もあります。春から秋は山地で繁殖し、秋冬になると低地や海岸沿いへ移動します。

秋の渡りの季節には、海岸沿いでヒヨドリの群れが一斉に海を渡る光景が見られることもあります。数百羽、時には数千羽が波状飛行をしながら一気に海を越えていくのだとか。

ヒヨドリがあんな大移動をするとは。いつか自分の目で見てみたいと思っています。

⚔️ 源義経と「鵯越(ひよどりごえ)」のふしぎなつながり

ヒヨドリといえば、源平合戦の名場面「鵯越の逆落とし(ひよどりごえのさかおとし)」を思い出す方もいるのではないでしょうか。

鵯越という地名の由来ははっきりとはわかっていませんが、ヒヨドリが多く生息していた峠で、秋から冬にかけて群れで山を越えていくヒヨドリの渡りの光景からつけられた、という説もあるそうです。

1184年、現在の神戸市須磨区にあたる一ノ谷に、平氏が城郭を構えました。北側は険しい六甲の山々、東側は急な崖、南側は海に面した難攻不落の要害です。そこへ源義経は、地元の猟師から「鹿も四つ足、馬も四つ足」という言葉をヒントに、絶壁を騎馬で一気に駆け下り、背後から奇襲を仕掛けます。馬で山を下りる、そんな無茶な、とも思いますが、これが「鵯越の逆落とし」です。

この戦いで敗れた平家は、屋島(現在の香川県高松市)へと逃れます。ちょうど5月に私たちも香川を訪れましたが、そんな歴史の舞台だったとは改めて感慨深いです。屋島の戦いでは「那須与一の扇の的」という名場面が生まれ、その後の壇ノ浦の戦いで平家は滅亡します。

ヒヨドリの名がついた峠が、日本史の大きな転換点の舞台になっていたとは——なんとも不思議なつながりです。

��� 全国に50種類以上ある地方名

ヒヨドリには、全国各地にさまざまな呼び名が残っています。その数は50種類以上とも言われています。

「ヒヨ」「ヒョー」「ヒュー」といった鳴き声に由来するものから、「ハナスイ」「ハナスヒ」(花の蜜を吸う習性から)、「ナクイ」「ナッピー」(菜を食う、つまり野菜を食べることから)など、東北から九州まで地域ごとに多彩な名前が伝わっています。

これだけ多くの呼び名があるということは、昔からそれだけ人々の身近にいた鳥だということ。鳴き声に由来するもの、食べ物に由来するものと、昔の人もヒヨドリをよく観察していたのですね。ヒヨドリと人間のつきあいは、とても長く身近な鳥だったのです。4年間の記録を見返してみると、ヒヨドリはわたしたちが最もよく出会っている鳥のひとつです。

世界的には珍鳥で、源義経とも縁があり、地方名は50種類以上——「なんだヒヨか」と思っていたあの鳥が、少し違って見えてきませんか。次に公園でヒヨドリに出会ったら、ぜひ双眼鏡でじっくり観察してみてください。

※記事の構成や表現の整理にAIを活用していますが、観察記録と写真はすべて自分たちで撮影・記録したものです。

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