メジロの雑学5選|梅にウグイスは間違い?目白押しの語源まで解説

冬枯れの枝にとまるメジロ 雑学・野鳥図鑑

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。

梅の花が咲く季節、近くの公園や梅林を歩いたことはありますか。

花のそばで、ちょこちょこと動く小さな黄緑色の鳥を見かけたことがあるかもしれません。

その鳥はメジロです。

こんにちは、イソヒヨノートのハルです。

今回はメジロについてご紹介します。見た目の可愛らしさはもちろん、面白い習性や、日本語との深い縁など、知れば知るほど好きになる鳥です。

✨ 「梅にウグイス」は、実はメジロだった?

「梅にウグイス」という言葉をご存知でしょうか。

似合いの組み合わせのたとえとして、長く使われてきた慣用句です。

でも、じつは梅の花によく来るのは、ウグイスではなくメジロなんです。

ウグイスはやぶの中を好む鳥で、虫を食べて暮らしています。

電線にとまって虫をくわえたウグイス

梅の花の蜜には、ほとんど興味を示しません。

一方、メジロは花の蜜が大好き。冬から春にかけて、梅やツバキや桜の花を求めてよく飛び回っています。

花の前でちょこまかと動く黄緑色の鳥を見たことがあれば、あれがメジロです。

面白いのは、花札の「梅に鶯(ウグイス)」の絵柄です。あの黄緑色の鳥、じつはメジロがモデルとも言われています。

「目白押し」の語源は、本物の習性から生まれた

「目白押し」という言葉、ご存知ですか。

込み合っている様子、すし詰め状態のことを指す慣用句ですが、じつはメジロの本物の行動から生まれた言葉なんです。

メジロには、枝の上でぴったりと体を寄せ合う習性があります。

特に、夕暮れ時に眠る場所を巡って、端のメジロが真ん中に潜り込もうとする。また押しのけられた子が割り込む。そのうちにどんどん押し合いになる。

そのおしくらまんじゅうのような行動を見た人たちが、「目白押し」と呼んだわけです。

野鳥の観察をしていると、言葉の成り立ちが急に「見える」瞬間があります。これもその一つ。いつか枝でぎゅうぎゅうに並ぶメジロを見てみたいと思っています。

メジロという名前自体も、目の周りの白いリングが由来です。「目が白い」から「目白」。

そのまんまなのですが、確かに初めて見たとき、あのくっきりとした白いアイリングが一番印象に残りますよね。体長は12センチほどで、スズメより少し小さい。黄緑色の体と白い目元の組み合わせが、なんとも愛らしい鳥です。

舌が、筆のような形になっている

メジロの舌の先は、枝分かれして筆のような形になっているそうで、一度見てみたいものです。

ツルツルした舌だと、花の蜜がうまく絡みません。でも、フサフサした舌先だと、蜜がよく絡んでたっぷり飲み込めるからだとか。

蜜を吸うとき、メジロは花の奥まで顔を突っ込みます。そのとき雄しべに触れて、顔が花粉まみれになるんです。

そして次の花でも同じことをするうちに、気づかないうちに花粉を運んでいる。

蜜を求めてやってくるメジロは、じつは花にとってありがたい訪問者でもあります。

花とメジロは、お互いに助け合っているわけです。

巣は、クモの糸でできたハンモック

メジロの巣は、小さなお椀型をしています。

木の枝のふたまたの部分に、クモの糸をかけ渡して。その上に枯れ葉や樹皮を敷いていきます。

クモの糸は、ハンモックのような土台にもなり、素材を固定する接着剤にもなる。なかなか優れた建材です。意外に丈夫なようです。

さらに、巣の外側に苔を貼り付けて、木と同化させることもあります。天敵に見つからないよう、自然とカモフラージュするわけです。

都市部のメジロは、ビニールなど人工の素材を使うこともあるとか。環境に合わせてうまく生きている姿に、たくましさを感じます。

じつはメジロ、かつては飼い鳥として広く親しまれていたそうです。江戸時代から近代にかけて、美しい声と愛らしい姿から人気があったとか。現在は鳥獣保護管理法によって飼育が禁止されています。自然の中で生き生きと動くメジロの姿を、ぜひ野外で見てほしいと思います。

出会ったメジロたち

最初にメジロを記録したのは、バードウォッチングを始めて間もない2022年5月のことでした。宇治公園(京都)のモミジの枝に、目線の高さまでやってきて。あのくっきりとした白いアイリングを間近で見たとき、心が踊りました。

その後も、馬見丘陵公園(奈良)、大阪城公園、甘樫丘(奈良)、奈良公園、平城宮跡など、たくさんの場所で出会っています。

馬見丘陵公園では、11月に柿の実をついばむメジロを撮ることができました。熟した柿においしそうに頭を突っ込んでいると、どんどん仲間が集まってくるんです。昆虫だけでなく果実も食べるんだな、と新鮮な驚きがありました。

柿の実がなる枝にとまるメジロ

4年間の記録を見てみると、馬見丘陵公園では1月から12月まで季節を問わず観察できています。4年間で82回。暑さが落ち着いた9月〜3月ごろに特によく見かけました。桜の蜜を吸う写真も、ここで撮れました。

咲きはじめの桜の枝にとまるメジロ

薄いピンクの桜と黄緑色のメジロ、よく似合います。「桜にメジロ」という言葉がいつかできるかもしれない、なんて思いながら眺めていました。

大阪城公園でも、季節を問わず姿を見せてくれます。夏場は葉が茂っていて見つけにくいですが、落葉する冬の方が探しやすいです。背の高い木が多いので、低い枝にとまったときがシャッターチャンスです。

5月には、青虫をくわえた姿を見ました。

新緑の枝にとまるメジロ

かわいい顔をして、しっかり虫をつかまえるのですね。なんだかたくましいです。

11月の甘樫丘でも、枝から枝へ飛び移りながら虫を探すメジロを観察しました。このメジロは口の中に茶色い虫かクモがいるようです。

紅葉した葉のあいだの枝にとまるメジロ

このように季節によって食べるものを変えながら生きているんですね。

4年間で142回記録しているメジロ。公園や梅林を歩いていると、わりとよく姿を見せてくれる鳥です。

身近な場所にいるのに、「梅にいるのはウグイスだと思っていた」という方も多いかもしれません。でも名前を知って、習性を知って、言葉の語源まで知ってしまうと、今度はメジロが、もっと愛おしく見えてくるはずです。

📍 メジロに会える場所・観察記録はこちら
【関西】バードウォッチングスポット4選
梅雨の馬見丘陵公園で野鳥観察
大阪城公園|春の野鳥観察記録
満濃池と姫浜(香川)の干潟探鳥記

※記事の構成や表現整理にAIを活用していますが、観察記録と写真はすべて自分で撮影・記録しました。

バードウォッチングの道具が気になった方は、こちらもどうぞ。

双眼鏡おすすめ2選──バードウォッチング4年が選ぶ入門機とステップアップ機

野鳥図鑑おすすめ1選──はじめの1冊の選び方

タイトルとURLをコピーしました